今回は、体型別ダイエット診断や、遺伝子別の自分に合ったダイエット方法をご紹介します。
「友達から痩せると聞いたダイエット方法をやっても全然痩せない…痩せたと思ってもすぐにリバウンドしてしまう…」などの経験はありませんか?
その原因は、自分の体型や遺伝子に合わないダイエット方法をしている可能性もあります。
そこで、ここでは日本人に多い体型タイプのリンゴ型・洋ナシ型・バナナ型の特徴やタイプ別のダイエット方法をまとめてみました。
・体型と肥満遺伝子の関係性
・リンゴ型、洋ナシ型、バナナ型の特長
・人気の肥満遺伝子検査キット
・自分に合ったダイエット法
パッと読むための見出し
体型と肥満遺伝子の関係性
ダイエットの基本は「消費エネルギー>摂取エネルギー」です。
消費エネルギーの平均は、男性が1500kcal、女性が1200kcalといわれていますが、自分の持っている遺伝子によってこの消費エネルギーには差があります。
現在、消費エネルギーに影響する肥満遺伝子は約10種類あることがわかっていますが、次の3つの肥満遺伝子が日本人に多いことで知られています。
- リンゴ型:β3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR)
- 洋ナシ型:アンカップリングプロテイン遺伝子(UCP-1)
- バナナ型:β2アドレナリン受容体遺伝子(β2AR)
この3つの肥満遺伝子の中で、自分がどの肥満遺伝子に該当するのかを把握しておくことで、自分に合ったダイエットを見つけることにつながってきます。
肥満遺伝子の3つのタイプ
- リンゴ型:約34%
- 洋ナシ型:約25%
- バナナ型:約16%
肥満遺伝子は、リンゴ型・洋ナシ型・バナナ型の3つのタイプがあります。
まずは、それぞれの肥満遺伝子にはどのような特徴や違いがあるのか見ていきましょう!
リンゴ型
リンゴ型は、日本人の約3割以上といわれていて、3つの肥満遺伝子の中でもっとも多いタイプです。ウエストやお腹、背中などの上半身に脂肪が溜まりやすく、お腹がぽっこり出ていたり全体にぽっちゃりしている体型が特長です。
リンゴ型は、男性にも女性にも多くみられる体型で、消費エネルギーが1日200kcal低く、体脂肪より内臓脂肪がつきやすい体型でもあります。
- 日本人の約34%
- 消費エネルギーが1日200kcal低い
- お腹や背中など上半身に脂肪がつきやすい
洋ナシ型
洋ナシ型は、果物の洋ナシのように上半分は痩せているのに、お尻や太ももなどの下半身が太っている体型が特長です。
男性よりも女性に多くみられる体型で、脂質の代謝力が弱く、脂質を皮下脂肪として体内に溜め込むので痩せにくい体質でもあります。
- 日本人の約25%
- 消費エネルギーが1日100kcal低い
- 脂質の代謝力が弱く太りやすい体質
バナナ型
バナナ型は、他のタイプに比べて消費エネルギー量が高く、もともと痩せていたり太りにくい体質なのが特長です。
全体的に細身で、筋肉もつきにくく、メリハリがない体型が多くみられます。消費エネルギーが1日200kcal高く、太りにくい体質ですが、一度太るともっとも痩せにくい体質でもあります。
- 日本人の約16%
- 消費エネルギーが1日200kcal高い
- 一度太るともっとも痩せにくい体質
体型別ダイエット診断のセルフチェック
日本人に多い3つの肥満遺伝子タイプを確認したところで、次はあなたがどのタイプに該当するのかチェックしてみましょう!
体型別ダイエット診断のセルフチェックシート
設問は全7問あり、ABCのうち当てはまるものを1つ選んでください。そして、ABCの数がもっとも多かったものがあなたの肥満遺伝子タイプである可能性が高いです。
Q1.あなたの体型に近いのは?
A・上半身が太っている
B・下半身が太っている
C・全体的に痩せている、または全体的に太っているQ2 好きな食べ物は?
A・ごはん、パン、パスタなどの炭水化物が好き
B・脂っこいものが好き
C・野菜やフルーツなどのヘルシーなものが好きQ3.太り始めるときはどこから?
A・お腹から太る
B・お尻や太ももから太る
C・特にないが、ある年齢から急に全身が太りだしたQ4 普段の体温は何度くらい?
A・35℃台で低い
B・36℃前後でやや低め
C・36.5℃以上Q5 食事に関する傾向は?
A・決まった時間に食べないとイライラしてしまう
B・主食よりオカズのほうが好き
C・食事時間は不規則でもかまわないplantQ6 汗はかくほう?
A・カラダを動かしてもあまり汗をかかないほう
B・日常生活ではほとんど汗をかかない
C・少し動いただけで汗が吹きでるQ7 あなたの性格タイプは?
A・マイペースでわりとおおらかなほう
B・すぐにのめり込むタイプで、こうと思うと頑固一徹
C・神経質で何事も完璧にやらないと気がすまない【あなたのタイプは?】
上記の答えでABCのうち
Aが多かったあなたは…リンゴ型
Bが多かったあなたは…洋ナシ型
Cが多かったあなたは…バナナ型
上記のセルフチェックをしてみて、あなたはどのタイプでしたか?
これまで何度もダイエットをしても思うように痩せられなかったという人は、もしかすると自分の肥満遺伝子タイプに合わないダイエット方法をしていた可能性もあります。
そのため、自分の肥満遺伝子タイプに合ったダイエット方法を取り入れることがダイエット成功の近道となります!
今回の遺伝子ダイエット診断はセルフチェックでしたが、もっと本格的な肥満遺伝子チェックをしてみたいという方は「肥満遺伝子検査キット」を使用することで自分の遺伝子タイプを正確に知ることができます。
国内で人気の肥満遺伝子検査キット
日本国内でも肥満遺伝子検査キットはいろいろありますが、販売実績が多く、人気のあるものは以下の3つが代表的です。
商品名 | 特長 |
---|---|
ジーンライフダイエット |
ジーンライフは、ニューヨークのヤンキースで活躍するプロ野球選手の田中将大さんも使用している国内唯一の遺伝子解析の専門検査会社が販売している検査キット。 |
FiNC |
累計販売10万個のFiNC(フィンク)は、肥満遺伝子の結果後に無料でFiNCの管理栄養士に毎日の食事や運動の相談もできるのが特徴。 |
DHC |
累計販売41万個のDHC遺伝子検査キットは、検査結果後に食事や運動のアドバイスはもちろん体質に対応した54パターンものオリジナルサプリメントの購入対象者となれるのが特徴。 |
体型別の自分に合ったダイエット方法
リンゴ型におすすめのダイエット方法
リンゴ型におすすめの食事
リンゴ型は、ご飯やパンなどの炭水化物を好むことが多く、炭水化物を溜め込んでしまう傾向にあります。
食事制限をして炭水化物の摂取量を減らすことも対策のひとつですが、自分が好きな主食の量を減らすのはなかなか難しいところですよね。
食事改善の方法としては、炭水化物の代謝を助けるビタミンB1を摂取するようにしましょう。ビタミンB1を多く含んでいる食材は、豚肉・レバー・豆類などがあります。
そのほか、食事の食べる順番を見直してみましょう。最初に野菜やスープなどの糖質の少ないものから食べ始め、次に肉や魚などのたんぱく質、最後にご飯やパンなどの炭水化物という順番にすることにより、炭水化物の摂取量や吸収率を抑えることにもつがながります。
リンゴ型におすすめの運動
リンゴ型は、お腹や背中などの上半身に脂肪が溜まりやすく、内臓脂肪がつきやすい体型です。
内臓脂肪を効率的に燃やしてくれる有酸素運動がおすすめです。例えば、ウォーキングやジョギング、ヨガ、水泳、サイクリングなどが代表的です。
また、有酸素運動に加えて筋トレも取りいれると効果的です。筋トレは無酸素運動ですが、簡単な腹筋や背筋運動、スクワットで鍛えることで、脂肪が溜まったお腹や背中を引き締めてくれます。
洋ナシ型におすすめのダイエット方法
洋ナシ型におすすめの食事
洋ナシ型は、いろいろ原因が考えられますが、むくみ、骨盤のゆがみ、筋肉の衰えなどが代表的な原因としてあげられています。
特に女性はむくみやすい体質が多く、デスクワークや長時間立ちっぱなしの仕事、濃い味の食べ物や塩分の摂り過ぎの人に多くみられます。
食事改善の方法としては、塩分を排出する働きのあるカリウムを豊富に含んだ食材を取り入れるようにしましょう。
カリウムは、昆布やわかめ、ひじきなどの海藻類、バナナやキウイ、メロンなどの果物に多く含まれています。また、玄米はカリウムを豊富に含んでいるだけではなく栄養素も豊富なので、白米の変わりに玄米を取り入れることもおすすめです。
洋ナシ型におすすめの運動
洋ナシ型は、お尻や太ももなどの下半身が太っている体型が多く、脂質を皮下脂肪として体内に溜め込むので痩せにくい体質です。
皮下脂肪は、内臓脂肪に比べると落とすのに時間がかかります。そのため、短期間ではなく長期間で徐々に変化を重ねていくことが良いとされています。
運動不足や骨盤のゆがみによる筋肉の衰えは、下腹部がたるんだりお尻が大きくなったり下半身太りの原因にもなってしまいます。
皮下脂肪を落とすためには、消費エネルギー量を増やすことのできるスクワット運動がおすすめです。スクワットは、いろいろある筋トレの中でも消費カロリーが高く、効率よく筋肉量を増やすことができるため、洋ナシ型にぴったりの運動です。
バナナ型におすすめのダイエット方法
バナナ型におすすめの食事
バナナ型は、もともと痩せ型が多く、食べても太りにくい体質です。しかし、若い頃は平気だったとしても、代謝が落ちる30代くらいからは脂肪もつきやすく太りやすい傾向にあります。
バナナ型はあまり食事にこだわりがなく、お菓子などで食事を済ましてしまうことも多く、食事での栄養バランスの乱れが太る原因にもなりやすいといわれています。
また、食事量が少なくてもエネルギー不足となるので、栄養バランスがいい食事メニューを心掛けていきましょう。
バナナ型におすすめ運動
バナナ型は、筋トレやトレーニングをしても筋肉がつきにくい体質でもあります。筋肉が少ないと消費エネルギーも低くなり、太りやすくなってしまいます。
若い頃は痩せていても、加齢によって代謝が落ちる時期から急に太ってしまうこともあるので、体型の変化が気になり始めたら筋トレやトレーニングで筋肉をつけておきましょう。
もともと筋肉がつきにくい体質なので、急激に筋トレやトレーニングをすると体に負荷がかかり過ぎてしまいます。
そのため、ウォーキングやジョギング、スクワットなど簡単にできる運動から体づくりをするのがおすすめです。まずは、今まで使っていなかった筋肉を動かして、ゆっくり時間をかけて筋力アップをしていきましょう。
体型に適したダイエットで、美BODYを手に入れよう!
以上、日本人に多い体型タイプのリンゴ型・洋ナシ型・バナナ型の特徴やタイプ別のダイエット方法についてまとめてみました。
痩せたいと思ったときに始めてみるも、なかなか思い通りにいかないダイエット。
ぜひ、皆さんも自分に合ったダイエット方法を取りいれて「理想のスタイル」を目指してみてはいかがですか?